普段食事をする時に当たり前のように出てくる主食のご飯
多くの人は炊飯器でご飯を炊くのが当たり前になっているのではないでしょうか?
今回はお鍋で炊く方法、各工程でのポイントを説明します!
ふっくらとした、おいしいご飯を炊いて普段の食事をさらに美味しく、楽しくしましょう!!
お米の研ぎ方、洗い方
美味しいお米を炊くにあたって一番最初に行われること、それが「洗米」
いわゆるお米研ぎです!
洗米することによってお米の表面についたゴミや米ぬかを取り除き、炊いた時に雑味を出さずお米本来の甘みを感じとることができます!!
洗米する時はいくつかコツがあるので簡単にですが紹介します!
お水にこだわる!
お水にも硬水、軟水、深層水など様々な種類が存在します!
家で洗米する場合基本は水道水で洗うと思うのですが、水道水にはカルキと呼ばれる物質が含まれています。
カルキは浄水施設で水の中に含まれる病原微生物や菌を除去するために使用されるのですがカルキは取り除かれることなくそのまま水道水にも含まれています。
カルキ自体は普段水道水を使う分には特に影響はなく問題はないのですが独特の塩素臭いにおいを放ちます。これが美味しいご飯をつくるにあたっては厄介な存在!!
できれば浄水器を使ったお水で炊き、焚き上がったご飯の香りを邪魔しないようにするのがおすすめです!!
また、水の種類によって味にもかなり変化が出てきます。
自分好みのお水とお米の組み合わせを見つけ出すのも楽しいかもしれませんね!!
最初のお水はすぐ捨てる
市販で売られている一般的なお米はもみ殻と言われる茶色い殻を搗精(取り除いた)白い状態で袋に入れられています。大半の人がこの状態のものを購入しているのではないでしょうか?
この時、お米は水分をあまり含んでおらず空洞がありスカスカな状態になっています。
一番最初、ボウルにお米を入れお水を張るとその瞬間からお米は水分の吸収を始めます。
この時外側にある米ぬかや細かいゴミが一緒にお米の内部に侵入し、炊いた時に雑味として出て来てしまったり、粘質性のある米ぬかが原因で炊いた時にご飯がべっちょりしてしまうことがあります!
美味しいご飯を作るためにも一番最初のお水、できれば2回目のお水あたりまでは軽くかき混ぜる程度にしてすぐ捨てることでなるべくゴミや米ぬかが邪魔をしないようにすることをおすすめします!!
研ぎすぎないこと!
お米の研ぎ方にも美味しくするコツが存在します!
先ほど書いてあったように、大半の方は搗精された状態のお米を使用していると思うのですが実は、時代が進むごとに搗精の技術も進歩していて昔と違い2〜3回ほどお米を洗えば十分なほどになっています。
お米には米ぬかと呼ばれる粘質性のあるものが付着しているのですが、これがうまく取り除けていないと炊いた時にお米がべっちょりしてしまいます。美味しいご飯を炊くためにこの工程では2つのコツが存在します!
- お米とお米を優しくこすり合わせる
- 2〜3回ほど繰り返したらやめる
では!1つずつ簡単に説明していきます!!
お米とお米を優しくこすり合わせる
お米を炊く時の重要な工程「米とぎ」
米とぎは米ぬかを落とし炊き上がった時に雑味が出ないようにする重要な工程です!
ボウルに水を張って片手で混ぜるよりかは、両手でお米とお米を優しくこすり合わせて米ぬかを落としていきましょう!
米ぬかの粘着性を利用して米ぬか同士くっつけて洗い流すイメージですね!!(消しゴムのカスを集めて一つの塊にするような感じです!!)
2〜3回ほど繰り返したらやめる
白い水が透明になるまでお米を研いでいませんか?
お米を研ぐ作業は2〜3回したら大体の米ぬかは落ちます。
最初の方は不純物による濁りですが実は途中から、お米のうまみが流れ落ちて白く濁ります!
また、研ぎすぎるとお米が割れ火を通す時に均等に火が入らず柔らかくなりすぎたり、お米がたたず綺麗な状態に仕上がらない原因になります!
加水と浸漬
お米を研いだら次はお水にしばらく浸漬させます
ここで水の量を調節することでお粥にしたり、炊き上がった時のお米の柔らかさを調節します!
お鍋で炊く時の水の量
米 | 水 | |
ご飯 | 1 | 1,2 |
全粥 | 1 | 5 |
七分粥 | 1 | 7 |
五分粥 | 1 | 10 |
三分粥 | 1 | 14 |
重湯 | 五分粥の液体のみ |
こちらがお米とお水の割合を示した図です!
例えばご飯を炊く時柔らかめにしたければ水を1,3にすることで仕上がりが柔らかくなります!
なぜ浸漬させるの?
ご飯を食べるとお米の甘味が感じられるかと思います!
お米が甘味を持つのは加熱する時にα化現象と言われる現象が発生し、お米が本来持つβでんぷん(生でんぷん)が糊化しαでんぷんになることで柔らかく、甘くなります。
その時に必要なのが一定の温度と水分です!
ここで水を吸収させることでお米にα化させるための準備をさせる、また炊き上がった時に芯が残らないようにさせる、そんな働きが浸漬には存在します!!
30分〜1時間を目安にしてゆっくりしっかりとお米に水を吸水させていきます!
味付きのご飯を炊く時の注意点
炊き込みご飯だったり混ぜご飯を作るときはまず水だけでお米を浸漬させましょう!
調味料、特に塩は浸透圧で食材を脱水させる力を持ち、お米を引き締めて水分の吸収を阻害し、芯の残ったご飯にしてしまう可能性があります!
また、浸漬が終わった後調味料は上にそっと落とすように入れましょう!調味料は水よりも重いためかき混ぜると自然に下に溜まってしまいます。
完璧には難しいですが、かき混ぜずかけるだけにする事で鍋底で焦げてしまうことを防ぐことができます!
加熱
お米に吸水させたらいよいよ加熱です!!
浸漬させる時と同様、こちらもとても大切な工程!
先ほどお米に吸わせた水分と熱でα化現象を起こし甘味を出させます!
まずは強火で沸騰させてお米を踊らせましょう!そして、、、
沸騰が続く弱火で15分程火にかける
先ほど出てきた「α化現象」というものはでんぷんをα化させて柔らかく、甘味のあるご飯を作るためにとても大切な作業なのですがこの現象が起こるには2つの条件があります!
- 100℃前後を15分程保ち続ける
- 水分が必要な量存在する
この2つが揃って初めてα化が始まります!
ここで十分に温度を保てないと甘みの少ないご飯ができてしまいます!要注意です!
最後に5秒ほど強火にする
15分程火にかけたら最後に5秒ほど強火にします!
ここで強火にすることで水分を完全に蒸気にし、次の蒸らしの作業に繋げていきます!
また、温度を上げることで余熱を残す働きがあります。
蒸らす
完成が近づいてきましたね!!
火にかけ終わったら10分間蒸らしを行います!
炊飯器でご飯を炊くと勝手に蒸らしてくれるのですが実際どんな意味があって蒸らしが行われているのか知ってる方は少ないかもしれません。蒸らしには大きく3つの意味が存在します。
- お米の表面についた水分を内部に浸透させる
- 余分な水分を蒸発させる
- α化を完全にする
先ほど5秒だけ強火にしたのは蒸らしの工程で不要な水分を飛ばすためです!
ここで水分を飛ばし必要な水分を吸収させることにより炊き上がりでべっちょりしたご飯になることを防ぎ、ふっくらとしたご飯になります!
そして最後10分蒸らすことで完全に米にα化をさせてお米の甘味を最大限に引き出します!
そして蒸らしが終わったら、、、
水分を逃す
蒸らしが終わったらいらない水分を飛ばしていきます!
べっちょりしたご飯にしないためにも上だけではなく下に溜まった水分もできる限り飛ばしたい!!
1度しゃもじで下のご飯を上に持っていきましょう!!そしてここが大切!
布をかぶせて蓋をずらす
一番最後!大切な工程です!
鍋の中に含まれる余計な水分を外に出してあげましょう!
布をかけて蓋を少しずらすことで水分が外へ放出されます。
この時に布をかぶせてあげることで蓋についた水分が鍋の内部に落ちてしまう事を防ぐ役割を持ちます!
蓋を完全に外して水分を飛ばすのも良いのですが急激に温度が下がることで鍋の内側で水分ができてしまうことを防ぐためにずらしてあげるのが良いでしょう!
時間をかけて丁寧にお米を炊き始めておよそ1時間半、、、ついに、、、!!
完成!!
柔らかく、お米の甘味が感じられる最高のご飯が完成しました〜!!
最高のご飯をつくるためにいくつかポイントやコツを書いていきましたがいかがでしたでしょうか?
お米の種類、お水の種類、水の量、味付けご飯、、、
アレンジ次第でいろんなものが作れそうです!
自分好みの味や硬さを見つけてみるのも楽しいかも知れませんね!!
簡単になってしまいましたがご飯を炊く時のコツとポイントでした!!
ありがとうございました!!
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